GPIFから、2022年度2Qの運用報告書が出ましたので状況を確認します。
一言でまとめると、非常に堅実に運用しているという印象です。

2022年度の運用状況|年金積立金管理運用独立行政法人
年金積立金管理運用独立行政法人のWebサイトです。GPIFの2022年度の運用状況を掲載しています。
2022年度第2四半期運用状況(速報) (PDF)
GPIFとは?
年金の財源としては保険料と国庫負担(税金)が主に充てられているのですが、これまでの保険料のうち一部が積み立てられており、これから100年程度、年金の財源の1割程度を賄っていきます。
この、年金積立金の運用を行っているのがGPIFで、その運用額は200兆円近くにも上ります。

年金財政における積立金の役割|年金積立金管理運用独立行政法人
年金積立金管理運用独立行政法人のWebサイトです。公的年金制度のなかでGPIFが果たす役割について説明しています。
2022年度2Qの運用状況
今回は収益率がマイナスでした。
なお、年金積立金は100年にわたって使っていくため、短期の増減に一喜一憂するものではありません。
重要なのは長期の収益率です。年率3.47%は、国内債券が多めの安全目なポートフォリオとしては非常に優秀だと感じます。
GPIF 2022年度運用状況より引用
これまでの運用状況
過去の運用状況も見てみます。
GPIFは過去数回、運用する資産の割合(ポートフォリオ)を変えていますので、それぞれの期間で見てみます。
(計算上同一年が前後両方の期間に含まれている場合があります)
(期間が短い場合の収益率は参考程度にとらえてください)
国内債券 | 国内株式 | 外国債券 | 外国株式 | 短期資産 | 収益率(年率) | |
---|---|---|---|---|---|---|
2006年~2013年 | 67% | 11% | 8% | 9% | 5% | 2.49% |
2013年~2014年 | 60% | 12% | 11% | 12% | 5% | 9.93% |
2014年~2019年 | 35% | 25% | 15% | 25% | 2.74% | |
2020年~ | 25% | 25% | 25% | 25% | 14.57% |
ある程度の期間で見るといずれもプラス運用ですね。
ポートフォリオ
GPIFは、国内株式・国内債券・外国株式・外国債券をそれぞれ25%ずつの構成です。
私は全世界株式派ですが、GPIFと同様のポートフォリオの投資信託としては、ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)が該当します。
ニッセイの4資産均等型ファンドの信託報酬は0.154%と十分低いのですが、GPIFのコスト(手数料)は2021年度で0.02%と一桁違います。うらやましい限りですね。
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